今日から、春休み。普通の人たちからしたらうらやましい限りだろう。
旅行とか遊ぶとかいろいろできるけど、お金がないぼくは静かにロンドンにいることにした。
ロンドンにきて、約5ヶ月。英語は相変わらずまだまだ赤ちゃんレベル。
一人暮らしも長いけど、相変わらず料理は上達しない。
彼女も未だ、作れず。
これからだよ!と自分に言い聞かせ日々を過ごしてる。
一学期・二学期が終わり、今日はそれらを振り返ってみようと思う。
ロンドンにきた当初、なかなか家が決まらず、それと同時に学校がはじまる日も近づき焦る日々。でも、他の国に比べたら、見つけるのは日本のように楽。ただ、お金の問題が浮上する。お金だせば、いくらでも住める場所はある。ただ、できるだけ節約したいから、限られてくるのだ。
家も決まり、いよいよ学校スタート。自己紹介がはじまり、やはり日本人はクラスにひとりだけ。予想していた通り。それに反し、中国人の多さったらない。ちなみに、中国人と香港人となぜ分けて言わなければならないのか、未だに不明。そして、中国人同士でも、言葉が通じないこともあるってのも不明。チャイニーズだかカントニーズだか、わからない。
東京弁と津軽弁の違いだろうと思ってたけど、そうでもないみたいだ。まじでわからないらしい。ちょっと興味深い。
学校はじまって、最初の課題がグループワーク。しょっぱなグループワークは泣いた。
コミュニケーションがとれない。しゃべるの早い。日本にいる外人には優しくしよう思った瞬間だった。
グループワークが終わり、やっと個人の課題がはじまった。
最初は人形作った。mini-youという課題で、上の学年の人とペアになって、その人の小さい人形作るって課題。人形といっても、布で作られたようなのではなく、なんていうのかな、もっとプロダクトっぽい人形?のほう。この課題の目的は木とプラスチックとメタルの素材の扱いに慣れる為のものだった。普通におもしろかった。今まで、使ったことのない機械と素材で何もストレスなく作れた。
この課題が終わると同時に次に、椅子とボトルのデザイン。だった。この課題は、それぞれに2日間だけあたえられて、椅子は4mの角材からミニマルな椅子を作るのと、ボトルは自分の性格を表す形容詞を三つだして、それを表現するボトルをスタイロフォームという青いスチレンボードみたいな素材で作るといったもの。2日間でできるわけないだろうとみんなで文句いいながら、なんだかんだで、つくった。
人数が多いから、ワークショップが大変なことになる。そんな中で、助けてくれるのは先生ではなくて、ワークショップのテクニシャンの人たち。ほんといつも感謝してます。
ちなみに、椅子作った時は、木が人数分ないという事件が起こり、最後までぐずぐずしていた人たちは、みんなの木のあまりで作るという始末。
これらが終わると、冬休みに入る前に、いよいよ本格的なデザインの課題のスタート。
その課題は、身近にあるものをもう一度考え直して再デザインしようというもの。
これは、あくまでもこういうデザインがあっても良いよね、とかではなくてこうじゃなくてはいけなくないっていうもの。だから、一年生の課題にしてはやけに難しいなって思った。普通に、こういうのもあっても良いよねってデザインはできるけど、これでなくてはってのはリサーチ力と経験が必要だ。
ちなみに、先生はリーダー先生一人にその下に4人いる。生徒も4つのグループに分けられていて、その4人の先生のもとそれぞれにつく。
幸い、ぼくの先生はとても良い先生だと思う。というのも、初めにこの課題について質問した時だった。確か、切手でチョコレートみたいなので、チョコレートをなめるのと、切手をなめるのをリンクさせた作品があって、こんな感じのデザインでいいの?ってきくと、だめだよって、答えた。もっとこれじゃなきゃみたいなのをデザインしようってことになって、良い先生だと実感。
それで、ぼくは傘をデザイン。これは前に紹介してるから省略する。
ちなみに、ここの大学のすすめかたは、課題がだされて、一週間目にリサーチ発表で、二週間目にアイデア発表。ちなみにこれは絶対、三つ。二つでもだめ。三つじゃないといけないルールらしい。それで、三週間目に最終コンセプトと、最終デザイン案を発表という流れ。もちろん、サンプルというかモノ自体もその三週目までにつくらなきゃなので、意外とつらい。決断力がないぼくにはつらい。
そいで、この後の課題が、灰皿。
この課題は、プロダクトがどのようにしたら人の行動を変えることができるかというものを学ぶものだった。
最初の案がだめになって、次に作ったのも、結局ミラノには送られず、お金を無駄に使ってしまった気分。
最終的な案は、コーヒーとタバコのアイデアは残していて、灰皿とコーヒーテーブルと紙コップ用のゴミ箱が付いたもの。デザイン自体は、灰皿とゴミ箱に見えないようなをもの作る感じにして、すごくシンプルにして、見た人がすぐにコーヒーカップをおくものだってわかるようにした。でも、先生的にそのみえみえ感が好きではなかったらしい。ぼくも納得はいってなかった。やはり、最後の案がでるまでに、時間かけすぎて、半ば、なげやりでつくったとこはあった。とりあえず、すぎたことなので、くよくよしない。次だよ、次と自分に言い聞かせる。
こういった課題の他にも、テクニカルドローイングとか素材・製造方法とかエッセイがあって、英語が達者じゃないぼくからしたら、ハードな感じ。
歳も少し感じてしまった。前なら、徹夜してもいけたけど、今、徹夜すると次の日が使い物にならない。
これからは徹夜しないように計画立てていこうって思う。
ってなかんじで、ふりかってみた。来学期もまた、頑張ろって思えた。
Taki
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